わたしのしもべー

“ツァトゥグア”の姿を目の当たりにした“私立探偵”グラツィアは泣きながらその場から逃げ去った。
一時的狂気に陥った“プロレスラー”オズィは、“ツァトゥグア”の毛皮に何故か頬擦りをはじめている。
眠そうな瞳をした半神は特に彼らを気にすることも無く、
その場にいた教授と二言三言交わすと、掴んでいた作業員の一人を頭から食べ始めた。
唯一正気を保っていた“医師”アンソニーは、毅然とした態度で“ツアトゥグア”を見上げた。
彼は半神に向かって、人間の尊厳を守るべく言葉を投げかける。


「何でもしますから、命だけは助けて下さい。」