気球クラブ、その後
- 出版社/メーカー: セディックインターナショナル
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 62回
- この商品を含むブログ (71件) を見る
人間の 5年は長いの
学生時代に一時だけ在籍した「気球クラブ」。
5年の月日が過ぎたある日、突然知らされた「気球クラブ」代表の事故死。
半ば自然消滅した「気球クラブ」の面々は、久しぶりに再会することになる。
携帯電話の爆発的普及って1996年頃からだったでしょうか。
気が付いたら生活必需品のようになっていて、
電話するのがダルいって僕ですら持ってる始末です。
携帯電話を使い始めて4,5年ですが、そんな僕ですらもう一生使わないような
アドレスが残ってるわけで。そんな不思議な繋がり。
正直、この映画、全編に渡って割とグダグダだし、
頻発する“学生宴会シーン”とか『確かにそうなんだがなんだかなあ』という感じでしたが、
携帯電話描写が凄く素敵でした。ちょっと、見て良かったと思い直したり。
以下、ネタばれ。
物語の中盤で、この再会を自然消滅した「気球クラブ」の本当の最後とするために、
皆で一人ずつ自分の携帯からクラブの面々のアドレスを削除していくというシーンがあります。
「アドレスバックアップとってるだろ」とか突っ込みはありそうですが、
かすかに残る繋がりを断ち切るというシーンとしては、とても象徴的だったなあと。
一方的に削除するんじゃなくて、皆で円陣を組んで一人ずつ「○○です。削除してください!」
なんて叫びつつ…このシーンを見たら作品全体の印象が変わりました。
凄く造りが雑な作品な気もするんですが、一見の価値がある作品です。
大学生のころサークル活動とかしてた人に特にオススメ。