禁酒法時代

僕がまだ大学に入ったばかりの頃、学祭は24時間オールナイトでただひたすら続いていました。
酔って暴れる人々、飛び交う嬌声、鳴り響く様々な音楽、遠くで廻る救急車の赤いランプ。
アルコールに引火して起きた小火騒ぎ、濡れた薪に火をつけるべく流し込まれたというガソリン、
コンベンション受付の僕の前で何故か輝く日本刀*1
今でも鮮烈に脳裏に焼き付いています。本当に楽しかった思い出です。


それから何年か立つと学園祭は24:00をもって終了するようになりました。
抗議の署名にサークルの皆で名前くらいは書いた記憶があります。
たしか署名はほとんど集まらず、特にどうということもなくオールナイトは中止になったそうです。
付近に住む方からの騒音への苦情が主な原因だと聞いています。むべなるかな。


今年、学祭は22:00に終了。とうとうアルコールは禁止だそうです。
でも会場の盛り上がりは、僕の記憶の中とあまり違いはありませんでした。
少なくとも日中は。夜は会場にいなかったので、よくわかりません(笑)
きっと、あまり変わっていなかったんじゃないかと思います。


ただ、例年は端まで屋台で埋め尽くされていた会場を建物の上から見下ろすと、
大きく空いたスペースが残されている事に気付きました。
その瞬間だけ、ちょっとさみしい気持ちになりました。


でも、きっと。


来年になったら、何事もなかったかのように会場は屋台で埋め尽くされているような気がします。
そして、それもちょっとさみしい気がするんです。


主催者、参加者、全ての関係者の方々。本当にお疲れさまでした。

*1:刃の無いモノでしたが、どう注意すべきかちょっと悩みました。言うに事欠いて「受付の前で日本刀は抜かないで下さい」とか言った記憶