送り雛は瑠璃色の

─昭和の刻に

著・思緒雄二。ジャパネスク・ゲームブックの名著。
復刻からまもなく一年で、一昨日からちまちま遊ぶ。
夏が近づいてくると、思わず遊びたくなるんです。
何度も読み返すたびに少しづつ真実に近づくという不思議な作品。
読むたびに新しい発見がある魔法のような本で。


色々と素敵な感想はそこここで見かけるので、
私は復刻版の追加シーンで気付いたことを。
ややネタバレですので、遊んでいない人は気をつけて下さい。


パラグラフ262。…これ旧版では、なかったシーンですよね?
物語の序盤、まだ日の高い「あけぼの」〜「たれそかれ」の間に、
新砂海岸に2度足を運ぶと起こるイベントです(笑)
エンディングへの伏線となるような、白昼夢のようなシーンで。


このシーンどこかで見たと思ったら、
小説版からの抜粋である「送り雛は瑠璃色の 〜断章〜*1」に全く同じ文章が。
思緒先生が、如何様な思いでこれを描いたのか知りませんが、
きっと思い入れのあるシーンなんだなあ、と。けど、素敵なシーンですよね。


閑話休題
実は文庫版を持ってないので「顔のない村」を遊べる日を本当に楽しみにしてます。
願わくば、小説版「送り雛は瑠璃色の」が出版されますように(祈)

*1:同人誌「奇種流離譚 一之巻」に収録