ワセダ三畳青春期

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

早稲田大学の正門から徒歩五分。
路地裏を入れば、大きなクルミの木のかたわらに
古い木造二階立てのアパートがある。

そういえば幼い頃、大きくなったらなりたかった職業は“早稲田大学探検部員”だった気がする。
それは、スーパーヒーローに憧れる子供のような気持ちだったと思う。
この本を読んで、そんな気持ちを思い出した。

ヒーローの生き様はかくも美しい。そしてとても甘酸っぱい。というかむしろ酸っぱい。
そんなヒーローのヒロイックファンタジー自伝*1。
読みつつ心に去来する様々な思いを飲み込みつつ、一頻り苦笑い。
モラトリアムを続けてたら、いつのまにか取り残されてる気分になってるあなたにオススメの一冊です。

*1:一応、“的小説”とのことです