かもめ食堂
ねえ、知ってました?
スナフキンとミィって兄妹なんですよ?
知らなかった。異父兄妹とは…
「バーバー吉野」でメロメロになって、
「恋は5・7・5」を見に行けず枕を涙でぬらした荻上直子監督の新作。
偶然時間が出来たので眺めてきました。
舞台はヘルシンキにあるかもめ食堂。
開店して一ヶ月、誰も客の訪れないかもめ食堂。
カウンターの奥で店主のサチエは、今日も一人、皿を磨きます。
フィンランドは、今日もゆったりとした時間が流れ…
驚くほど盛り上がりも盛り下がりも無い、ゆったりとした映画でした。
武道家の娘が脈絡無くフィンランドで食堂経営。
転がり込むのは、世界地図でフィンランドを指差したのでフィンランドに来た女性。
ああ素敵。こういう映画に会うたびに、もっと映画を沢山見ようと思う僕。
余談ですが、フィンランドに1年ほど留学していた講座の先生に聞かされた、
「ヘルシンキ大学の近くのラーメンは、温くて酸っぱい」というエピソードを思い出しました。
作中で「何で、フィンランドの人はこんなにゆったりと過ごしてるんだろう?」という
疑問に対してフィンランドの方が「森」と答え、森に向かうエピソードがありました。
画面に映し出されるのは素敵な人工林なわけですよ。
日本も負けず劣らず素敵な森が沢山あるのに、*1
人工林なんて花粉を巻き散らず公害みたいな扱いばかりされてる気がします*2。
この辺の意識の差は、きっと埋らないんだろうなあと思います。
それにしも、もたいまさこさんは凄いなあと思いました。
画面に出るだけで、場所の雰囲気を支配しちゃう素敵女優さんだ。