エリザベスタウン
サン・オブ・ア・ミッチ
今年一番のツボ映画。
予告を見て見に行かねばと心に決めていました。期待以上。
ビック・フィッシュといい、俺、葬式映画に弱いんじゃなかろうか。
8年間会社に全てを捧げてきた靴デザイナー"ドリュー"は、
新作の大失敗で会社に10億ドルの打撃を与え会社をクビに。
彼女にもフラれいざ自殺しようとした瞬間に来た突然の知らせ、
それは里帰りの最中に父親が突然死したというものだった。
混乱する家族をなだめ長男の責務から父の死体を引き取りに
ドリューはひとり父の故郷"エリザベスタウン"へ…というストーリー。
冒頭から映画の大半が延々葬式の準備という。
いやいやなかなかどうして笑いました、泣きました。
骨壷選ぶデートなんてシチュエーション、初めて見たのう。
携帯電話を使った恋愛シーンなんて、これからは色々出てくるんだろうなあ。
いやいやいやいや、面白い。
父親の葬式シーンは圧巻。
それまでほとんど登場シーンがなかったドリューの母親が、
感動のスピーチでスポットライトを浴びるシーンとか、
『なんだよこの展開は』とか思いつつ、素直に感激。へんてこ映画だ。
あと、炎上するオブジェの下で熱唱される「Free Bird」とか最高です。
アメリカの葬式に幻想を抱きました。
最後は父の骨壷とドリュー、二人で南部アメリカを疾走。
悲しいことがあったら車で走り回る。たしかに正しい。無駄に共感。
観光地を回って灰を撒きまわり…おい、なんて素敵な映画なんだ(笑)
ただ、あのオチは…(以下略
僕も会社を首になったら、レンタカーで走り回ろうと思った次第。
そのときゃ誰か地図を下さい。素敵な手書きの地図を。
地図はやっぱりファンタジーへの入り口、なんだね。