ソード・ワールド・ノベル サーラの冒険5 「幸せをつかみたい!」
「目的?そんなものはねえ。若い頃から冒険者をやってきて、他にやることがねえ。
だからだらだらと続けている。昔の夢の名残をひきずってな」
10年ぶりの続編。とにかく良かったなあと思います。
山本弘・著。富士見ファンタジア文庫。
id:suo_torgさんのところ*1で見るまで、全然その発売を知らず本当に驚きました。
よもや続きがでるなんて思いもしなかった。
思えばこのシリーズで、アレクラストの冒険者を学んだ気がします。
ゲームブック「モンスターの逆襲」の頃から変わらぬスタンスで、
殺すこと・殺されることの意義を問う展開は、やっぱり懐かしいです。
うん、これこそが山本弘だなあと思います。
9章「迷宮の守護者」での罠と対峙する冒険者たちの下りは明らかにソード・ワールド。
この展開を読んでワクワクするのか笑うのかどんなリアクションをとるのかで、
ファンタジーRPGに対するスタンスの違いが分かりそうな気がします。
ちなみに僕は苦笑い。
10年前は、キャラクターのステータスの変化で、あれこれ考えた気がします。
思えば丁度、年齢による能力値制限のルールが導入されたタイミングで(笑)
残念ながら今はステータスを見ても、もうあれこれ考えることは無いです。
ただ、ようやく「時の果てまでこの歌を」に繋がる物語が見られて、
まだRPGに興味のあるうちに最終巻が読めそうで、
諸々ひっくるめて、ああ良かったなあという感想。