ファファード&グレイマウザー5 ランクマーの二剣士

「いや、上納金というよりも、前回の仕事で、<蜘蛛の神>の聖堂から八個の金剛石を盗んだっとき、その稼ぎをやつらと山分けするのをつい失念してな」
大男は感心しないというように舌打ちした。
「なぜおぬしのように不実な悪党と組んだのか、おれはときどきふしぎになる」

ああ、完結しちゃった…。
北国の蛮人“ファファード”と小男“グレイマウザー”、二人組冒険者の活躍を描く作品。
物語のはじまり、久しぶりに活動拠点のランクマーに帰ってくるなり、
門のむこうにずらりと並ぶ借金の取り立てやら復讐者に囲まれる二人のカッコいいことと言ったら。
御馴染みの冒険者の酒場“銀鰻亭”の店主にまで、命狙われてるし…冒険者かくあるべし。


二人の好色っぷりも、ここに極まれりという感じ。…凄いね、アンタラ。
もう二冊の本が翻訳される日を、楽しみに待つ事にします。