世界の中心で愛を叫んだけもの

「俺は世界中のみんなを愛してる。ほんとうだ、神様に誓ってもいい。
おれはみんなを愛してる、おまえたちみんなを!」

ハーラン・エリスン・著。ハヤカワ文庫SF。
ようやく読み進めまして。以下、2編程雑感。


世界の中心で愛を叫んだけもの
表題作。邦訳15ページの短編に収められているのは、
世界に対する諦観か、嘲笑か、それとも性質の悪い冗談なのか。
何度となく読み返してしまう作品で。
こういう作品を読むと、近くにSF者がいなくなった現状が悲しく。
誰か解説してくれないかなあ…


・少年と犬
第三次世界大戦で半ば壊滅した地球。
地上には、犬と共に生きる人間たちが跋扈していた。
下半身でモノを考える主人公と、相棒の犬“ブラッド”の関係は微笑ましく。
愛、友情、暴力暴力暴力…って展開が素敵です。
エンディングでは、愛の尊さを知りました。愛の尊さ。


我が家の近くでは「少年と犬」の映画版がレンタルしてなかったので
原作買ったんですが、ますます映画が見たくなり。探さねば。
…ていうか、これ、そのまま映画になってるんですか(驚)