闇の守り人

バルサは、目をとじているジグロの耳もとで、必死にいった。
「父さん、父さんがおかした罪は、わたしがつぐなうから、安心して眠って。
わたしが、八人の人の命を助けて、罪をつぐなうから!」

上橋菜穂子・著。守り人シリーズ第2弾で。
最高にカッコいい用心棒バルサさん(30歳・女姓)が、短槍携え戦うファンタジーです。


相変わらずの異世界情緒溢れる世界描写にワクワク。
用心棒として働くヒロインの、古強者らしい落ち着いた台詞に胸が踊ります。
引用した台詞は、彼女がまだ若いときのモノ。
様々な経験を経て、彼女がこの台詞を振り返って語る言葉がホント大好きで。


オビには「どれから読んでもおもしろい!!」って書いてありますが、
勿体無いので1巻から読むべきだなあ、と心から思います。
周りの人が薦めてくるので、俺も薦めときます。オススメ〜。
個人的には、まだ続きが読めることに幸せを感じる作品です。