闇の左手

光は暗闇の左手 暗闇は光の右手。
二つはひとつ、生と死と、ともに横たわり、
さながらにケメルの伴侶、さながらに合わせし双手、さながらに因−果のごと。

エアの創造っぽく。トルメルの歌だそうで。ご存知、アーシュラ・K・ル・グィンです。
この年になって有名作品色々読んでないことを痛感してます。


世界の細かい描写にはクラクラきますね。(固有名詞の多さにもクラクラしましたが)
とにかく丁寧な世界の描写に圧倒されました。ミシュノリ行ってみてえ。
まるごと一冊かけて惑星<冬>を描いてる感じで。
終盤のウィルダネス・アドベンチャーとか、目が離せなく一気に読了。
世界の中で自分を信じてくれる人が一人ってのは、如何ばかりのものか?


ちなみに異星人同士が友達になる話ですよ(大要約)。
惑星<冬>の異性人が皆両性具有ってあたりがル・グィンらしさなんでしょか。
不満は世界地図がないところ、かなあ。


ル・グィンといえば「ゲド戦記外伝」、5月27日刊行らしく(喜)
Dragonflyも清水真砂子さんが訳しなおすんですかね?
「A Description of Earthsea」がホント楽しみです。