愚か者達の宴

さて、ここでこのシナリオは一つの終わりにたどり着きます。
姉の秋子の消息が分かった事で、吉田真冬は納得し日本に帰ると言います。
この後、セッションを続けるか否かは、プレイヤーとキャラクターに委ねられます。
今回の獣達の場合。
キャラクターの半分はミッション終了と考え、残り半分はそう決断することに迷いを感じました。
プレイヤー達は、この“愚かな”選択肢を前にどうしたものか困ってしましました。


しばらくの間、逡巡する時間が流れた後、あるプレイヤーが笑顔でこういいました。
「多分、最後までこのシナリオ遊ばないと後で後悔すると思いますよ*1。」
この言葉で、プレイヤー達の決断は決まってしまいました。


「プレイヤーはキャラクターの第六感である。」
ロールプレイングゲームの達人にあるゲイリー・ガイギャックスの有名な言葉です。
そして、ここからは第六感に導かれるまま、なんとかしてキャラクター達が
愚かな決断をするようプレイヤー達の苦闘が始まるわけです。
何故、このキャラクターが普通では考えられないような決断をするのか。
プレイヤー達はキャラクターの経歴を考え、主張を考え、キャラクター達に会話を重ねさせてみて……
そうすることでキャラクターもプレイヤーも、皆、愚か者になれました。

*1:当然、後悔するのはプレイヤー